水産系公務員試験について⑥

公務員試験の過去問以外のおすすめ教材:

水産業普及指導員資格試験過去問題

https://www.jfa.maff.go.jp/j/kenkyu/hukyuu/siken.html

 

出題形式が地方公務員試験と似ていて白書からも出題があるので貴重な教材になると思います。水産庁が作っているので、開示請求で遡って過去問が取り寄せられるはずです。

水産系公務員試験について⑤

〈過去問について〉

公務員試験の水産分野は過去問入手が殆ど不可能と言われていますが、実は公文書開示請求を行えば数千円で国から取り寄せる事が出来ます。(自分がこの方法を用いて水産庁から過去問を取り寄せた所、水産庁HPに5年分の過去問が掲載されました。)

国家総合はこのサイトが参考になります。→https://senseikoumuin.com/kakomonnyuushuhouhou/

水産庁はHPに開示請求の方法が書いてあります。両者とも請求先が異なり、お金の計算方法も異なるので気をつけて下さい(国家総合は一科目事に料金増、水産庁は年度ごとに料金増)。

開示請求には1ヶ月ほどかかる場合があるので時間には余裕を持って行って下さい。

 

水産系公務員試験について④

〈おすすめの勉強スケジュール・専門科目〉

パターン①(第一志望・国家総合)

公文書開示請求で過去問を取り寄せる(4ヶ月前)→過去問の解説ノートを作る(3ヶ月前〜1ヶ月前)→覚えづらい事(各魚種の生活環や緑褐紅藻の各特徴など)を表、グラフ、図などにして比較し易くする(2ヶ月前〜)

パターン②(第一志望・水産庁

(余力があれば)公文書開示請求で5年前以前の過去問を取り寄せる(4ヶ月前)→過去問(水産庁HPに掲載)の解説ノートを作る(3ヶ月前〜1ヶ月前)→覚えづらい事(各魚種の生活環や緑褐紅藻の各特徴など)を表、グラフ、図などにして比較し易くする(2ヶ月前〜)

パターン③(第一志望・地方公務員)

国家総合の過去問を取り寄せる(5ヶ月前)→国家総合の過去問の解説ノートを作成する(4〜2ヶ月前)→水産庁の過去問を解いてみる。✳︎水産庁を受けない場合は詳しく法律の問題、都道府県・漁港別漁獲量の問題は飛ばして大丈夫です。水産庁にしか基本出ません。(2ヶ月前〜1ヶ月前)→覚えづらい事(各魚種の生活環や緑褐紅藻の各特徴など)を表、グラフ、図などにして比較し易くする(3ヶ月前〜)

 

紹介した以外にも、ハンドブックや白書の要点をまとめたり、問題を自分で作ってみたり、自分に合った勉強法を模索してみて下さい。暗記が大まかでも6割以上は充分取れますが、7割8割それ以上となるとしっかりとした知識が必要です。特に地方上級は過去問が無いため、出題傾向が掴めず高得点はなかなか難しいです。

 

水産系公務員試験について③

〈勉強方法〉

水産系公務員試験の教材はかなり少なく、学校などを頼る事が出来ない自分の様な人間は、以下の4つを参考に勉強するしかありません。①水産海洋ハンドブック(水産ハンドブック)②過去問③水産白書④水産庁HPなどからのネット資料。

一から勉強を始める時、皆さんなら何からてをつけるでしょうか?僕のおすすめの最初の勉強法は「過去問から始める」です。過去問は殆どが正誤問題ですが「どこが間違っているかを1問ずつ水産海洋ハンドブックやインターネット、水産白書で調べて正しい情報をノートにまとめる」事をひたすら繰り返すのが自分にあった勉強方法でした。公務員試験は毎年同じ様な範囲から問題が出るため何年間分も調べていると、以前も調べた範囲に当たることが増えて来ます。自分は5.6年分を調べ終わった段階で国家総合を受けましたが(他に何もやって無かった)専門科目は6割弱を取れました(一次合格ラインは5割弱)。

〈おすすめの教材〉

過去問

後に詳しく書きますが、水産分野の過去問は入手が難しいです。しかし国家公務員試験は入手可能なので、是非面倒くさがらずに入手して下さい。水産庁の試験問題は今年からHPに過去5年分が掲載されましたので是非ダウンロードして下さい。

水産海洋ハンドブック

水産海洋ハンドブックがおすすめです。付属している半券を送って取り寄せれば、国家総合の過去問が6年分手に入りますし、水産ハンドブックに比べて要点が分かり易いです。

水産白書

水産庁HPからダウンロード出来ます。国家総合では3問くらいが水産白書から出題されます。

水産系公務員試験について②

〈水産系公務員試験の種類について〉

大卒程度の水産系の公務員は基本的に、①国家総合職②国家一般職(水産庁)③地方上級(都道府県庁)の3つに分かれます。①国家総合職は国家総合職試験に合格した後、官庁訪問を経て農林水産省に採用される事で水産に関わる国家公務員になる事が出来ます。②国家一般職は農林水産省水産庁)水産系技術職員採用試験に合格するとなる事が出来ます。③地方上級は都道府県庁の水産職採用試験に合格するとなる事が出来ます。

〈それぞれの特徴〉

①国家総合は試験日が他より早く5月から始まります。基礎科目は比較的難しいですが、合格点は低い傾向にあります。専門科目は対策をしっかり行えれば難しくはありません。毎年同じような範囲から出題されるため過去問をしっかり解く事が重要になります。過去問については後日詳細を書くので、そちらを見てください。

②国家一般は国家総合に比べ基礎科目が優しいです。専門科目は国家総合と同じく対策を行えば高得点が狙えます。ただ注意が必要なのは、国家総合と出題傾向が大きく異なる点です。同じ国家公務員試験でもあまり似ていないので気をつけて下さい。こちらも過去問を対策する事が効果的です。今年から水産庁HPに過去問が載っているので、そちらを参考にして下さい。

③地方上級は上記2つと異なり様々な募集があります。各都道府県により倍率、筆記の重要性等が異なります。例えば沖縄は筆記が重要視され、殆どが筆記で落とされます。逆に北海道は(おそらく)筆記に足切り点のようなものが存在し、それ以上であれば何人であろうが一次合格となります。筆記試験については、基礎科目は比較的簡単ですが時間が短く時間との戦いです。専門科目は全体的に満遍なく、癖のない問題が出題されます。国家総合や国家一般は、過去問を解かない限り知る由もない知識を問われる事が偶にありますが、地方上級はハンドブックを読み込んでいれば分かる問題しか基本的には出なかった印象です。過去問は入手不可能です。

 

 

水産系公務員試験について①

自分が水産系の公務員を目指した時に勉強法についての情報がなかなか無く苦労したので、独学ですが自分の水産系公務員試験対策について紹介しようと思います。


私は大学卒業後の4月に公務員試験の勉強を始めて7月に一次試験が行われる地方公務員の水産系職員に採用されました。受験実績は以下の通りです。

国家総合(5月)一次合格・二次不合格、水産庁(7月)一次合格・2次辞退、地方公務員(7月)採用。


実際に受験をしてみて、しっかりと道筋を立てて対策が出来れば、国家総合、水産庁、地方上級のいずれも2ヶ月あれば充分合格が狙えると思いました。


次回の記事から試験対策について紹介します。参考になれば幸いです。