水産系公務員試験について②

〈水産系公務員試験の種類について〉

大卒程度の水産系の公務員は基本的に、①国家総合職②国家一般職(水産庁)③地方上級(都道府県庁)の3つに分かれます。①国家総合職は国家総合職試験に合格した後、官庁訪問を経て農林水産省に採用される事で水産に関わる国家公務員になる事が出来ます。②国家一般職は農林水産省水産庁)水産系技術職員採用試験に合格するとなる事が出来ます。③地方上級は都道府県庁の水産職採用試験に合格するとなる事が出来ます。

〈それぞれの特徴〉

①国家総合は試験日が他より早く5月から始まります。基礎科目は比較的難しいですが、合格点は低い傾向にあります。専門科目は対策をしっかり行えれば難しくはありません。毎年同じような範囲から出題されるため過去問をしっかり解く事が重要になります。過去問については後日詳細を書くので、そちらを見てください。

②国家一般は国家総合に比べ基礎科目が優しいです。専門科目は国家総合と同じく対策を行えば高得点が狙えます。ただ注意が必要なのは、国家総合と出題傾向が大きく異なる点です。同じ国家公務員試験でもあまり似ていないので気をつけて下さい。こちらも過去問を対策する事が効果的です。今年から水産庁HPに過去問が載っているので、そちらを参考にして下さい。

③地方上級は上記2つと異なり様々な募集があります。各都道府県により倍率、筆記の重要性等が異なります。例えば沖縄は筆記が重要視され、殆どが筆記で落とされます。逆に北海道は(おそらく)筆記に足切り点のようなものが存在し、それ以上であれば何人であろうが一次合格となります。筆記試験については、基礎科目は比較的簡単ですが時間が短く時間との戦いです。専門科目は全体的に満遍なく、癖のない問題が出題されます。国家総合や国家一般は、過去問を解かない限り知る由もない知識を問われる事が偶にありますが、地方上級はハンドブックを読み込んでいれば分かる問題しか基本的には出なかった印象です。過去問は入手不可能です。